教員紹介 Academic Staff

小島泰雄 教授 … 地域地理学,中国農村研究

農村地理学と中国研究が私の専門領域です。地域空間論研究室での学部生・大学院生の指導は、人文地理学を共通の基盤としながら、テーマとフィールドについて対応可能な範囲をできるだけ広く設定しています。私の研究を紹介しますと、中国農村の生活空間、とくに20世紀におけるその変化をフィールド調査に基づいて実態的に解明することに取り組んできました。近年は中国と日本の農村の衰退について考えています。2027年3月の定年退職まで、さらに熱量を上げて教育と研究に取り組むつもりです。

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山村亜希 教授 (地球環境学堂・学舎) … 歴史地理学

歴史地理学の都市空間研究が専門です。
国府・府中、城下町、港町、宿場町など、中近世に形成され発展した日本の都市空間を地図上に復原し、その構造や意味を読み解く研究をしています。
近年は、日本の多くの現代都市の起源である近世城下町を対象に、地形環境や古代・中世の諸要素をいかに再編することで都市空間が成立したのかに関心を持っています。
古代以来の重層的な景観の中に成立した中近世の都市空間は、近現代を経て、さらに変化を重ねます。
現代まで重なる地域の景観を実際に歩いて、学生たちと対話しつつ考察する巡検は、とても刺激的で、毎回、多くの研究のヒントが得られます。
歴史地理学の視点と方法の楽しさを存分に伝えられるよう、研究にも教育にも取り組んでいます。

久木元美琴 准教授 … 都市社会地理学,福祉地理学

都市社会地理学の観点から、子育てやケアの問題を研究してきました。
「都市とはどのような場所か?」という素朴な問いが、私の研究の出発点でした。一見、地理学とは関係が薄いように見える「子育て」や「ケア」の問題ですが、実際には、家族構造や産業構造、都市構造といった、地域の多様な社会・経済的要素が絡んでいます。子育てやケアといった現象を通じて都市や地域の実相に迫ることを、基本的な目標としてきました。
都市地理学は裾野の広い分野です。また、都市や地域に対する素朴な問いや現代的な問題への関心を大切にしながら、面白い研究に発展させていけるよう、学生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。